お金にまつわることは、一番トラブルの原因になる。
金銭面も心理面も整えて、仲間と手を組み夢の実現を目指すコツ
「旅人」「自由人」という分野で、その名を欲しいままにしている、高橋歩さん。
その生き方の自由さには、学ぶところが多くあります。
20歳で、仲間とBarをオープン。23歳で、「自分の自伝を出したい」という理由で
出版社設立。26歳で、最愛の妻と新婚旅行で世界一周。帰国後、沖縄に移住し、
自給自足の村を発足。子育てをしつつ、今度は家族で世界一周。
その後は、本を書きつつ、世界中の至るところでアジトとなる飲食店を立ち上げ、
子育てを終えた現在は、「世界平和」という人類最大の夢に向かって邁進中…。
あまりにも多くの舞台で、数多くのドラマに溢れた夢を実現し続けている歩さん。
そこには、一体どういう秘訣があったのでしょうか?
歩さんの著書『行動するのに理由なんていらねぇんだよ』では、
夢を叶えるためのコツや、マインドの持ち方が、余すことなく綴られています。
破天荒ながら筋の通ったロジックで構成された「歩ワールド」を、とくとお楽しみあれ。
まずは、「ひとり」で始めよう。
だから仲間ができるんだ。
ひとりが始めなくちゃ、何も起こらない。
まずは、自分でガンガン動きだすことだ。
まず、自分が、現場に立ち、まわりが盛り上がるような、
テンションの高い動きを始めること。
そうすると、一生懸命に探さなくても、「オレもやるぜ! やりたい!」って、
勝手に、仲間が増えてくるんだ。
仲間は、もちろん大事。
でも、逆に言えば、「オレは、ひとりでもやるけどね」っていう奴だからこそ、
いい仲間が出来るんだと想うんだよね。
「オレは、ひとりでもやるけどね」
その覚悟は、持ってるかい?
実際に、ひとりで、一歩目を踏み出してみよう。
夢に賭ける「本気さ」を放ち始めると、まわりの空気が変わるぜ。
もうひとつ。
いい仲間と出逢うために、大切なのは、やっぱり、夢の魅力でしょ。
誰かの夢が、自分にとっても、メチャクチャ魅力的だから、
仲間になりたい! って想うわけじゃん。
まずは、ひとりで、妄想でもなんでもいいから、おもいっきりワクワクしちゃう夢を描くこと。
その夢を、キラキラで、周りに伝えていくこと。
すべては、そこから始まると想うな。
夢は、「口に出し続ける」と強くなる。
ちゃんと行動する奴らなら、夢を語ることには、いくつもいいことがあるよね。
夢は、口に出せば出すほど、強くなるし、実現する可能性が高まっていく。
まず、いいことのひとつ目。
それは、仲間が出来ること。
語るのも、発信するのも、基本、無料なわけだし、失うものなんて、なにもないじゃん。
それがきっかけで、ひとつでも、思わぬ出逢いがあったら、
ラッキーでしょ、っていうノリでさ。
ふたつ目は、夢を語っていると、
素敵な情報やアドバイスをもらえること。
そんな夢を描いているなら、そんなことをやるんだったら、
この人、知っている? ここに行ってみれば? この本を読んでみれば?
こんな人、紹介しようか? etc…
自分の本気さが、まわりに伝われば伝わるほど、多くの人が、
いろいろ教えてくれるようになるよ。
自分の語った夢を聞いた人が、ネガティブな意見を言ってきたとしても、
それは、ひとつのヒントでしょ。
ネガティブな意見に対して、強く返したり、口論するんじゃなくて、
一緒に作戦を考えようぜ!っていう空気を創れると、スーパーベストだよね。
自分の中に、ブレない中心を持ちつつ、いろいろな人、いろんな視点に触れながら、作戦会議を繰り返しているうちに、
最初は、ふんわりと描いていた夢が、どんどんリアルになっていくと想うんだ。
「なんでも出来るリーダー」なんて、
目指す必要ない。
仲間で、チームで、夢を叶えるために、すごく重要なのは、やっぱり、役割分担だよね。
なんでも出来る頼れるリーダー、成績表で言えば、「オール5」を取っちゃうような、器用になんでも出来るリーダーがいると、
その下には、オール4の部下が集まり、さらに、その下に、オール3の部下が・・・
っていうチームが出来ちゃいそうだしね。
それよりも、まず、リーダーが、
オレは、これが得意だから、これだけしかやらない!
ただ、これだけは、結果出すから任せとけ!
って、宣言してさ。
あとは、人間として終わってる変人だけど、これをやらせたら、神!っていう奴らが集まって、それぞれ、本人の得意なことだけやって、結果を出してもらう。
成績表で言えば、5段階評価なのに、これだけは天才過ぎて、7とっちゃう!
でも、あとは、すべて1! 下手すれば、ゼロ!
みたいな人が、得意なことだけやるんだから、そりゃ、結果でやすいでしょ。
リーダーとしては、ひとりひとりの仲間たちの結果を合わせたら、全体として、求める結果が出るように。
「ひとつのきれいな円」をイメージして、能力が重なったり、欠けることのないように、チームを組むようにしているかな。
仲間と「想いを共有する」
仲間と、チームを組んで、夢を叶える時、
夢へのテンションやワクワクを共有できるか?
やっぱり、それは、メチャクチャ大事なことだよね。
オレの場合、誰と組むかを決めるときには、
自分のワクワクをどれだけ共感してくれるか?
その夢が叶った瞬間を一緒に妄想するだけで、どれだけ、テンションを上げてくれるか。
その人が、ベースに持っているフィーリングみたいなものを、まず、見ているね。
こいつとは、一緒に出来る!
っていう仲間ができたら、オレは、夢や想いを共有することに、すごく、多くの時間と、エネルギーを注いでるな。
せっかく、一緒にやるんだから、なるべく多くのことを共有して、
人生を、魂を、重ねていこうぜ! って想うしさ。
資金がないと、始まらない!
資金調達マニュアル!
何か新しいことを始めようとするとき、たいてい、最初にぶつかる壁は、お金だよね。
その夢を叶えるために、とにかく、いくら必要なのか?
まず、それを明確にしたうえで、集めるためにやれることをやっていこう。
まずは、自分の場合、夢を叶えるために、必要な金は、いくら?
必要な金額が見えてきたら、あとは、資金を集めるのみ!
もちろん、○年計画を立てて、じっくり、貯めていくのが王道だし、それが一番、健全。
でも、
「借金してでも、今、始めたい!すぐに始めたい!」という人に向けて、
無一文、未経験、コネなしの人でもやれそうな、資金集めの方法を
いろいろ書いてみたので、参考にしてみて!
•国から借りる(日本政策金融公庫)
国が運営する金融機関で、新しく仕事を始めるときの開業資金も融資している。
全国に152 支店がある。
オレは、20 歳で自分のお店をやろうとした頃、これを知らなかった!
知っていれば、使ったのに…。
今、オレの周りでも、何かを始めようっていう人は、日本公庫を使っている人、多いね。
相談は無料だし、深く考えず、とりあえず、GO!で。
【日本政策金融公庫】 https://www.jfc.go.jp/
•友人知人に借りる
オレの場合は、親から借りずにやりたかったので、
友達や先輩にお金を貸してもらって、始めたね。
友人知人にお金を借りるときに注意していたことは、主に3つかな。
1.「ウソをつかないこと」
どうしても、貸して欲しいという気持ちが走って、小さなことでも、
思わず、ウソをつきたくなっちゃうようなところって、誰しもあるかもしれない。
でも、それは、すべての信頼を壊すことになるので、絶対にナシ、って決めてた。
2.「確実に返せる理由を書くこと」
オレの場合は、
「万が一、店や出版社が、うまくいかなかったときは、日雇い労働でも、
水商売でも、なんでもして、絶対に返済します」って言って、借りてた。
オレに、お金を貸してくれた人たちは、
「この仕事は、うまくいくから大丈夫って言われても心配だったけど、
うまくいかなくても、こうやって返すって、あゆむが言ってたから、
なんか信用できたな」って言ってくれる人がすごく多かったな。
3.「借用書を渡すこと」
これもあたりまえだけど、いくら仲がいい友達でも、
お金のことを、口頭だけにするのは、トラブルの元。
金額、返済期日などを書いて、印鑑を押した借用書を作ってしっかり渡すのは、
最低限の礼儀だね。
もちろん、自分自身も、コピーを大切に保存しておくのを忘れずにね。
•クラウド・ファンディングを使う
主にネット上で、多くの人からお金を集める仕組み。
オレも、何かを始めるとき、何度も使っているよ。
クラウドファンディングは、基本、集まったお金から手数料を引かれるだけなので、
最初にお金を払うリスクもないし、ぜひ、使ってみて欲しいね。
•高額バイトで稼ぐ
治験バイトと呼ばれる薬物実験(?)のバイト、マグロ漁船、水商売系、などなど、
短期間で一気に稼げるバイトをやるのも、方法のひとつ。
ネットで、「高額バイト」「裏バイト」「やばいバイト」
等のキーワードで検索してみると、特殊清掃員、いのしし狩り、
髪の毛売りやらなんやら、いろいろ出てくるので、見るだけ、見てみると面白いよ。
まぁ、言うまでもなく、ギャラが高い分、怪しいもの、危険なものもあるだろうし、
実際にやるかやらないかは、100%自己判断でよろしく。
リアルに「お金」を見る。
もうひとつ、お金の話。
やっぱり、トラブルの元になるのは、お金のことが、圧倒的に多かったもんな。
自分の経験上、特に大事だなって想うのは、ふたつ。
ひとつ目は、まず、仲間の間で、取り分と、責任を、はっきりしておくこと。
うまくいった場合の取り分、コケた場合の責任。
コケたときのことなんて考えたくないけど、そこは、しっかりやっておかないとね。
共同経営するにしても、仲間を雇うにしても、
こうなったら、誰がいくらもらえる。こうなったら、誰がいくら払う。
それを、口頭ではなく、書面で残すように。
大切な仲間だからこそ、カネの取り分と、責任については、最初から、明確に決めておこう。
もうひとつは、お金のリアルを伝えてくれる人を、仲間に置くこと。
そして、その人と一緒に、定期的に、リアルな数字を見て、向き合うこと。
うまくいっているときは、まぁ、いいんだけどさ。
うまくいかないときの方が多いし、お金が足りなくなってくると、精神的にも追い込まれてくるし、
ネガティブな現実から、つい目をそらしたくなって、現実逃避しちゃうこともあると想う。
でも、お金から逃避し始めたら、危険だぜ。
お金の不足に限らず、たいていのヤバイことは、
すぐに対応すれば、いろいろ解決方法はあるのに、
逃避して、放っておけばおくほど、打つ手がなくなってきて、
追い込まれてきちゃうもんね。
うまくいってないときに、お金のことを考えるのって、憂鬱でしかないけど。
新しいことを生み出すクリエイティブな気持ちも、なんか、失ってきちゃって、
やる気すら、消えてきちゃいそうになるけど。
ポジティブでもなく、ネガティブでもなく、リアルに。
まず、現実の数字を、理解しよう。
そこからは、無理矢理でもいいから、明るく、元気に、テンション上げてさ。
うまくいくための作戦を練り、
ノリノリで、行動に移していこう。