#01 ダメ人間で、何が悪いんだ?

コンプレックスの塊でも、鬱を患っていても、起業はできる。
「ダメ人間」家入一真が送る、ダメ人間なりの「成功者」への道筋

中学時代から不登校を経験し、高校中退、引きこもりを経て会社員になったあと、 デザイナーとプログラマーのスキルを活かし、22歳で起業した家入一真さん。
29歳にして最年少上場を果たし、数十億とも言われる財産を所有していました。
しかし、わずか数年間の投資と浪費でお金を使い果たし、ほぼ無一文に。
それでも起業・投資を続けて事業を広げ、成功を手にするなど、
波乱万丈な人生を送っています。

そんな活動的な時期と、一方では、鬱の時期を繰り返しながらも、 挑戦を続ける家入さん。心の中に数多くの苦悩や、過去の辛い記憶、 そして鬱という病を抱えながらも、チャレンジを続けていける不屈の精神は、どういった思考のもとに成り立っているのでしょうか。

なりふり構わず挑戦していこう、というモットーが重奏低音的に流れる、魂のこもった家入さんの語録集『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』。 自らを「弱い」と評する家入さんの、その強さの秘訣を読み解いていきましょう。

バカ、アホ、ドジ、マヌケな成功者からの挨拶

ノートパソコン、iPhone、スイカカード、
それと、当面の空腹を満たせる程度のじゃり銭。

これだけあれば、誰でも社会に一石を投じられるような会社を起業できる。

僕でも、たったこれだけの持ち物からスタートし、
数年後には数十億円ものお金を稼ぐことができた。
だから、僕らは可能性で満ち溢れている。

小学生の頃、根拠の無い自信に満ちあふれていた時のことを思い出してみよう。
才能、経験、貯金、人脈が揃わないと起業は難しいなんて考えは、昭和で終わったはずだ。

一方で、これは自慢して言うことでもないかもしれないけど、
現在の僕の貯金残高は69,360 円
家入一真ってニンゲンは、数十億円のお金を稼ぐのには7年もかかったけど、
数十億円のお金を使い切るのは2年とかからなかった男。

むしろそっちのプロだよね。

僕にとっては、多額のお金を稼いだことも、また、それを使い切ったことも、
どちらもかけがえのない貴重な経験だ。
なんで僕がそんなことをしたかというと、答えは至ってシンプル。
僕は、幸せになりたかったんだ。

「お金があれば僕はもっと幸せになれるはずだ」
そう自分に言い聞かせ、幸せを追い求め、
コツコツ溜め込んだハングリー精神を武器に突き進んだ。

ただ、僕の目的は幸せになること。
お金を稼ぐことは目的ではなく、手段。それはブレなかった。

そして、幸せをお金で買い漁ることにした。
お金を使えば使うほど、周りが自分を認めてくれる気がして嬉しかったんだ。

それから3年後の今、貯金に関して言えば、
全くと言っていいほど残ってない。

ニンゲン家入一真が幸せを求め、大金を稼ぎ、使い果たし、
その先に見えたこと、残ったもの、
そして、それらの過程で得た経験、ノウハウ、いま想うこと
この本を通して、少しでも僕が得たものをシェアできたら、嬉しいです。

ダメ人間で、何が悪い?

そもそも、社会に完璧に適合できる人なんていない。
いいじゃん、社会不適合な自分がいても。

自分がいかに自己否定をせず、絶望しないように生きるか、それが重要。
自分で自分に約束事なんてつくるから、約束を守れない自分に絶望してしまう。
自ら人生のハードルを上げる必要なんてない。

うだつのあがらない自分自身を知っていても、くよくよすることなんてないよ。
過去の自分は変えられないけど、未来の自分で上書きしよう。
これからの未来次第で、今の苦難は想い出となり、
全ての過去の失敗は経験と呼ばれ美談となる。

コンプレックスは、最大の武器

消えることのないコンプレックスが、僕の原動力。

何度、鬱になってオチても、
「貧乏のままでいるのはイヤだ!」
「モテないままで死にたくない!
というコンプレックスが、僕を外に出してくれる。

僕は、消えることのないこのコンプレックスがあるお陰で、
鬱と向き合いながら、力強く夢に向かうことができている。

コンプレックスがあるからこそ、その人が何かをやる時にストーリーが生まれる。
みんな多かれ少なかれコンプレックスを抱えて生きてるけど、
それをさらけ出して武器にしてしまえば、怖いもん無しになる。

「この人と何か一緒にやりたい。」と僕が思うのは、
その人のドロドロした部分を垣間見た時。
ドロドロしてるほど、その人と何かをやる意義が増す。
コンプレックスや悩みといったドロドロしたものが多ければ多いほど、
その人を魅力的に感じるんだ。

互いに迷惑を許し合うこと

僕らは子供の頃から、「他人に迷惑をかけない人間になりなさい。」
育てられてきた。

けど、そうやって自分に厳しくする分、他人にもそれを求めちゃってる気がするよ。 それに、他人に迷惑をかけないで生きていくなんて無理な話だ。

周りに迷惑をかけまいと気にし過ぎると、酒を飲んでも酔えないし、
他人にお願いごともし辛くなる。

そもそも、人間は、呼吸するだけで二酸化炭素をまき散らす迷惑な生き物だ。
迷惑をかけた分、他人の迷惑も許そう。それでいいんだ。

たとえば、人の遅刻を許せない人。
その事ばかり考えてイライラするんじゃなく、「時間の余白ができた」と思って、
本を読んだり、妄想や頭の整理をしたらいいさ。

自分の時間を他人に依存するから、遅刻を許せなくなる。
遅刻ができる人や相手の遅刻を待てる人は、自分の時間を自分で決済できてる人。
(注:あくまで、1つの考え方としての話です。 編集部談)

縛り合いじゃなく、許し合いの社会がいいなあ。

就職活動で全滅しても、気にするな。

就職活動で全滅したということは、
安月給で歯車の一つとして働く人材として企業に選ばれなかっただけのこと。
サラリーマンとして生きる能力と、起業家として成功する能力は全くの別物。

おめでとう!
君は、世の中的に、誰にも雇われず、起業し社長となる人材として選ばれたのだ。

最近、よくある社員募集とか、もう、すごくダサイと思う。
僕のまわりのモチベーションの高い人は、条件なんか一切求めない。何故か?
やりたいことを実現するために集まってるだけだから、そんなの関係ない。

いろいろと、保証を求めるからおかしくなる。
それに、制度を整えるほど、モチベーションは下がっていくんだよ。

何故なら、依存しちゃうから。
残業代制度を整えると会社としては早く帰らせる方向で動かざるを得なくなる。
本当に意識の高い社員は、
「金のためにやってるわけじゃない。」と言うよ。

気持ちが鬱っぽくなったら

どんな優秀な成功者でも、一年を通して全く凹まない人はいない。
おそらく天才と凡人の違いは、その回復スピードだと思う。

体の休養は誰でも1日ゆっくり寝れば回復するけど、
心の休養は、無理にすぐ立ち上がろうとしてはダメだ。

中途半端に何かをしようとせず、全てをキャンセルして、心の休養に集中しよう。

元引きこもりの僕は、3ヶ月に1回ぐらい、ちょっと長めの生理のような周期で、
鬱になり、とにもかくにも死にたくなる。

僕の復活パターンはこうだ。 まず、全ての打ち合わせ、講演、ラジオ出演等をキャンセルし、とことんオチて、自宅に引きこもり、廃人のように寝そべり、怠惰な日々を過ごし、「死にたい…。」と連呼し続ける。
すると、1~2週間もしたら、冬眠から覚めるがごとく復活し、すごくやる気がでる。

鬱をコントロールするのではなく、受け入れる。
「あっ、そろそろオチそうだな。」と感じたら、
できるだけ打ち合わせを入れず、読書する時間を増やす。
そうすると、やがて本を閉じ、気持ちよく鬱の期間に入れる。

復活後は、やがてくるであろう鬱の時期までに、できるだけプロジェクトを進めようと、とても充実した日々を過ごせるんだ。

日本では、月曜日の自殺者が一番多い。
そんな月曜日は、朝からビール。糞して寝よう。

人間、生きてるだけで意味がある。
「もうこれで人生が終わった。」と思ったことは何度もあるけど、
神様のおかげか、なんなのか、それで本当に人生が終わったことは一度もないよ。

逃げるってのはネガティブに捉えられがちだけど、
自分を変えようとする勇気のある行為だと僕は思ってるよ。
「やっぱりやめます!」と、どれだけ早く言えるか。
続けるか迷うぐらいなら、一旦やめてからフラットの状態で、
何をするか考えるべき。

自称、頑張っている人は、所詮、我慢しているだけで、
頑張っているわけではない。
自分はやりたいことを心底楽しんでいるだけなのに、
まわりから「あいつは頑張ってる。」と思われるのが理想の頑張り方。
それが、家入流幸せの法則だ。

嘘まみれの世界の中で、
せめて自分自身には正直にありたい

この世は嘘でできている。
自分自身すら騙し、嘘に嘘で対抗するから疲れる。

自分に嘘をついて自分を騙してまで、嫌なことや見栄を張るようなことは、
もうしたくないや。疲れるから。

ダメであることを自分で認め、許し、
公言することで自分に素直でいられるならそれでいい。

人生のハードルあげっぱなしだよ、みんな。
いいですか、疲れると人は死にます。
死ぬくらいなら、偉ぶったりコンプレックスを隠したりしなくていい。

ズルしていいし、ダメ人間でいいんです。
ダメ人間が何かを作るから、そこにストーリーが生まれる。
物や情報が溢れた今、ストーリーのない物にもう人はお金を払わない。
人はストーリーに共感し、お金を払ったりSNS でシェアしたりする。

だからダメであることは武器でもあるんだよね。
さっきも言ったけど、コンプレックスや悩みはさらけ出して、武器にしちゃえばいい。

嘘だらけの世の中で、せめて自分にだけは正直に。
コンプレックスをさらけ出しちゃえば生きるのが超楽になるよ。

だってダメ人間だもん。(笑)
その分、他人の失敗も許してあげたら、それでいいよね。

夢なんて持たなくていい

大きな夢を持つことは素敵だけど、
夢に縛られて身動きが取れなくなってる人もいるよね。夢を持たなきゃ、
と強迫観念に囚われるよりも、ただ目の前のことを夢中にやれたら、
それでいいんじゃないかなあ。

人生を変えるなんて簡単なこと。
新しい知人を十数人つくって、そこから再出発すればいいだけだよ。

そうして一つ一つ目の前のことに、前のめりで取り組んでたら、道は見えてくる。
興味のあることを点でやっていけば、
後で振り返った時に、その点は線でつながってたりする。

何も考えず好奇心の赴くままやりたいことをやればいい。
今やってることの意味なんて、後にならないとわからない。

今やってること、今起きているでき事の意味は、将来が後付けで作る。
生きているだけで色んなことがあるけど、それが意味があることかどうかなんて、未来にならないとわからない。
逆に言えば、意味あるものにするのも、無意味なものにするのも自分次第。
そう考えたらどんな辛いことも乗り越えられるよね。

未来のことは未来の自分に無責任に託して、今の自分にやれることをやればいいさ。
大きな夢なんて、あったらあったで、なかったらなかったで、それはそれ。

決断なんて、しなくていい。
決断とは、何かを得るために他方を捨てるということ。

人生の選択肢が色々あるうちに、
やりたいことを全て、
ポップな軽い気持ちで
選んでいけばいい

『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』
著者 家入一真 定価 ¥1,500+税
発行 NORTH VILLAGE 発売 サンクチュアリ出版
『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』
著者 家入一真
定価 ¥1,500+税
発行 NORTH VILLAGE
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炎上することも多く、ネット界隈では広くその名を知られた家入一真さん。
時に罵られ、時に崇められながらも、挑戦を続ける不屈の精神の裏側を綴った著書が、
『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』です。
日々に鬱屈としながらも、今一歩自分の殻を破れない方、漠然とした恐れに負けて、
本当にやりたいことにチャレンジできていない方へ、
同じ目線から力強く背中を押してくれるような
エピソード満載の一冊です。

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